瀬口さんら日系人死亡2人=アウカンタラ宇宙基地事故

8月26日(火)

 [既報、二面関連]去る二十二日午後一時半ごろ、マラニョン州アウカンタラ宇宙基地で、二十五日打ち上げ予定だった、ブラジル製人工衛星打ち上げ用の無人ロケットVLS―1が爆発、この事故で二十一人の関係者の死亡が確認された。なかに日系技術者二人、瀬口ロベルト・タダシさん、島袋マサノブさんが含まれていた。
 瀬口さんは、五七年生まれ、四十七歳、モジ・ダス・クルーゼス大学の電気科を卒業、サンジョゼ・ドス・カンポスの航空基地勤務を経て、十五年ほど前からアウカンタラ基地で人工衛星打ち上げの仕事に従事していた。基地は洋上の島で、環境は申し分なく、働きがいがある、といっていたという。
 家族みんなアニャンゲーラ日系クラブの活動に参加、瀬口さんは以前、野球部で指導者の役割を担っていた。壮年の働き盛り、「これからだったのに」と家族の悲嘆は大きい。