ロケット爆発事故=島袋氏、涙のサンパウロ市帰還=10年間家族で日本滞在

8月30日(土)

 [既報関連]ブラジル北東部マラニョン州アルカンタラ宇宙基地で二十二日、ロケット爆発事故が発生し二十一人の犠牲者を出した。このなかには、二人の日系技術者が含まれており、最後に身元が確認された島袋マサノブさん(享年四三)は二十八日午前九時すぎ、サンパウロ市モルンビー墓地に葬られた。二十九日付、エスタード・デ・サンパウロ紙が報じている。
 島袋さんは友人や家族から、「輝かしい才能に恵まれた人」と言われていた。島袋さんは宇宙技術センター(CTA)入所前、十年間、妻のシルレイさんほか、三人の子どもたちと日本に滞在、ブラジルに戻ってから三年も経っていなかった。
 島袋さんはたった二人の欠員募集に合格して、CTAに入所した。「ほとんど現実不可能だったにも関わらず、彼(島袋さん)は独学で合格した。彼の才能を讃えたい」と従姉妹、ヴィルマ・ヒガクドさんは語っている。