日系団体の団結を!=百周年委員会の定款案=ようやく日本語版できる=日本での協力呼びかけへ

9月12日(金)

 今週土曜日、十三日午前九時半から文協小講堂で、ブラジル日本移民百周年記念祭典実行委員会設立総会が開催される。八月二十一日の記者会見で配られたポ語版定款案から二週間たった五日、総会一週間前にようやく日本語版定款案ができた。今回の総会で定款が承認されれば、晴れて正式な実行委員会が発足するとになり、それを手土産に上原幸啓委員長は、東京で開かれる海外日系人大会へ参加し、百周年祭への寄付・協力を呼びかける予定になっている。

 定款案の概要は次の通り。同祭典実行委員会は同祭典に関わる事業のみを目的とした非営利社団法人で、その目的は「日本人及びその子孫のブラジル社会との統合、日本文化のブラジルにおける普及、ブラジル文化の日本における普及、並びに日伯間の社会・文化・経済的交流の促進を図る」こと。
《会員》
 本部を文協ビル内に置き、存続期間は十年間。同実行委員会の構成員には「正会員」(法人=団体のみ)と「協力会員」(法人と自然人=個人)の二種類ある。正会員は来年七月三十一日までに入会した団体で、選挙権および被選挙権をもつ。協力会員は来年七月末の期限を過ぎてから入会した団体と、個人で、選挙権を持たない。
 会員は引き受けた分担金の支払いを行い、同実行委員会の資金調達に協力する。分担金の金額、支払い時期は、毎年の総会で決定される。
《総会》
 総会開催の二十日前までに、招集状を委員会本部に掲示すると共に、書留、Eメール、ファックスなどで会員に送付し招集する。
 総会の特有権限は、【1】理事会および監査役会の役員選任、【2】理事会および監査役会の役員を罷免する、【3】会計報告を承認し、会員の各分担口の金額を決める、【4】定款改正、【5】除名された会員の上告の議決、など。
 総会は第一招集では、会員の五〇%以上の出席で成立し、三十分後の第二次招集では出席者数を問わず成立し、出席正会員の多数票で決議する。
 前記の特有権限以外の決議事項は、手紙、ファックス、Eメールなどの手段でも投票できる。
《管理》
 同実行委員会は、理事会によって管理される。理事会は理事長一人、副理事長五~十五人によって構成される。上原委員長は定款が決議されしだい〃理事長〃となる。任期は三年。理事会は随時だが、定期理事会は二カ月に一回。理事の三分の二以上の出席で成立し、出席理事の多数票で議決する。委任状があっても代理出席は認めない。
 その他、事務局長や選任会計の業務内容、監査役会、評議会に関する一般的な記述がされ、最後の第十章「暫定及び最終規定」には、「第一期理事会の任期は、二〇〇六年に開催される定期総会終了時までとする」とある。
 今定款案は文協法務委員会(大原毅委員長)が、岩水マリオ、永堂ジョルジ、西尾ロベルト、渡部和夫四氏らと、新民法規定を考慮して作成した。
 前会の総会に参加した団体は三十七、今回はそれを上回る出席を執行部は期待し、「百周年祭を盛上げるために、一人でも多くの日系団体代表の総会出席をお願いします」と団結を呼びかけた。