コラム オーリャ!

 サンパウロ日本語スピーチコンテストが五日、開かれた。審査基準は内容、日本語表現力、音声表現力の三点で順に四・三・三の配分だった。
 Bカテゴリー(能力試験三、四級)で、ジョゼ・ルイス・マリーニ・デ・パウラさん(一九)=モジグアスー市=が優勝した。
 日本語環境のない非日系人は発音やイントネーションでどうしても不利になってしまう。そのハンディーを乗り越えた。
 昨年の今頃、ルイスさんはまだ、たどたどしい日本語を話していた。この一年間で、ぐんとレベルが伸びたよう。
 家庭の事情で高校卒業後、就職しなければならないと進学を諦めていた。日本語学習への熱を両親が理解、大学に入学出来た。
 テーマに選んだように「日本語がくれた夢」だった。     (古)

03/10/09