東西南北

10月15日(水)

 二〇〇四年のサンパウロ市長選にPT(労働者党)から立候補を試みたプリーニオ・A・サンパイオ氏は、PTサンパウロ市支部から推薦人不足で否認された。これでマルタ・スプリシー現市長単独立候補の可能性が強まった。推薦人は最低千二百五十六人必要で、サンパイオ氏提出の千三百七十七人中、四百三十三人は党支部から拒否された。同氏は市支部を州支部へ上訴した。
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 サンパウロ州セルトンジーニョ市サンタ・カーザ病院で十一年前に女の子の新生児二人が間違って交換されていたことが十三日、DNA検査で明らかになった。父親のSさんがマスコミに訴えてから、同病院が同州リベイロン・プレット市サンパウロ大学(USP)に検査を一カ月前に依頼していた。父親は子供が四歳の時、容姿の違いから妻が浮気したと思い込み、別居までしていた。その後、健康保険の血液検査で子供の血液型が父親とも母親とも一致しておらず、父親はDNA検査を実施。自分の子供ではないことが分かった。最近になって、母親もDNA検査を申請し、同病院と警察が共同で捜査を始め、子供が交換されていた事実が明らかになった。家族三人は抱き合って泣き、「子供の交換はしない」と誓って新たな生活を始めたという。
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 国民健康保険SUSは十日、サンパウロ市サンタ・カーザ病院に夜尿症巡回診療所を開設した。五つから十五歳までの子どもの一〇から一五%が、一週間に二回以上睡眠中に尿を漏らす夜尿症とされる。同診療所での受診は来週だけ。