音響のボランティア=救済会、スズキさん表彰

10月23日(木)

 救済会(左近寿一会長)主催の慈善バザーは今年八月、二十九回目を数えた。十五年に渡り、ボランティアで音響を担ってきたスズキ・ジョルジさん(五四)=サンパウロ市サンターナ区=に二十一日、同会より感謝のプラッカが贈られた。
 スズキさんは電気技師。グアルーリョス市内に仕事場を持つ。子供二人が無事に成長したのは、地域社会が温かく見守ってくれたおかげだと、八〇年代後半より、救済会経営の「憩の園」に協力している。
 毎年八月の慈善バザーでは、前日から音響機材を持ち込んで設置に奔走。終了後も、夜が更けるまで後片付けに追われている。
 行事当日は、会場アナウンサーとして一日中、声を張り上げ、イベントを盛り上げる。左近会長は「重労働なのによく、仕事をこなしてくれます。バザーが成功するのは彼によるところも大きい」と最大級の賛辞を送る。
 スズキさんは同日、妻のロザリーナさんと救済会事務所(サンパウロ市リベルダーデ区)を訪れた。定例理事会の席上、役員ら十数人が見守る中、プラッカとバラの花束を受け取った。
 同氏は「この喜びを表現するのは難しい。今後も力の及ぶ限り、救済会の事業を手伝っていきたい」と話した。