山形県知事を入館拒否?!=イビラプエラ公園の日本館

10月25日(土)

 十八日午前、サンパウロ市イビラプエラ公園にある日本館を訪ねた山形県の高橋和雄知事が入館拒否されていたことが明らかになった。
 山形県人会(荒木克弥会長)の創立五十周年式典に参加するため来伯していた知事ら一行は同日午前九時ごろ、同公園内の先没者慰霊碑を参拝後、近くの日本館に移動。しかし開館時間にはまだ一時間早く、事前連絡がなかったことを理由に、管理に当たる住み込みの日系夫婦から門前払いされていた。
 管理に当たる文協では、「VIPの訪問に応対するにはしかるべき準備がある」としたうえで、「開館時間以外の場合、管理人には予約のない来場者の入館を認めないよう言い渡している。これは警備上必要なこと。またブラジル法に基づき働く管理人に時間外労働は強いられない」と説明。
 当日居合わせた県人会関係者から、「知事らは文協に金一封を包んできた。臨機応変に入れてくれても良かった」とする不満の声が上がっていることに対しては、「時間外でも休館日(平日)でも連絡さえ頂ければ応対するのですが」と言葉を濁した。
 今回のようなケースは以前よりたびたび問題視されてきた。今年七月末の県人会式典ラッシュの際にも、某県からの慶祝団が門前払いを余儀なくされた例があった、という。
 日本館は土、日曜日午前十時から午後五時まで開館している。