敬老会と稲庭うどん=秋田県人会、高齢者もてなす

10月29日(水)

 秋田県人会(桜庭喜太郎会長)は、二十六日午前十時から同会会館で敬老会を行った。会員を中心に、約百十人が出席し、うち八十人が県からの同県海外移住者敬老祝い金一万円(レアル換算)を受け取った。同金は、七五歳以上の同会会員が対象で、北伯を除いた百九十五人が受け取る予定。
 同会は、会員先没者に対して黙祷の後、桜庭会長が寺田典城秋田県知事のあいさつ文を紹介した。昼時には、秋田県の日本酒のほか、日本直輸入の冷たい稲庭うどんが振舞われた。
 稲庭うどんは、秋田県稲川町の特産品で元禄三年(一九六〇年)に佐藤市兵衛がはじめたと言われる。小麦、塩、水のみを原料としており、茹で上がりが早く、腰が強く、のどごしの良いのが特徴。
 会場では薄味のつゆに醤油を求める声もあったが、一様に腰の良いうどんを平らげ満足気な様子だった。サンタマーロから参加の女性は「毎年のことですが、祝い金を頂いて本当に感謝しています。うどんもブラジルには無い麺で美味しかった」と笑顔だった。