中国と大豆の商談=パラナの使節団成果あげる

11月20日(木)

 [既報関連]第三十一回パラナ友好経済使節団が、去る十五日、帰国した。東京を振り出しに豊橋、神戸、京都、バンコク、香港、上海、北京、ソウルを訪問、成果を得たという。
 上野アントニオ団長の報告によれば、在北京ブラジル大使館の肝入りで、現地の有力な大豆製油業者と懇談、カラムルー・グループとの取引が可能になった。また、上海の大豆有力二社が、近日中にブラジルにミッションを派遣、商談をすすめることも決まった。伯中貿易は、もっとも最新の数字で六十五億ドル、伯日のそれをすでに凌駕している。
 ルーラ大統領が来年四月頃、中国を訪問、ブラジル産牛肉の中国による輸入がその時点で正式決定する模様。今回の使節団の団員のなかに牛肉の輸出業者がおり、いい商談ができそうだという。
 十月二十七日、イヴァン・カンナブラヴァ駐日大使主催の昼食会があり、一行が出席、席上ルーラ大統領の訪日話が出た。翌二十八日、島内日本外務省中南米局長招待の昼食会で、西森ルイス・パラナ州議員ら三人の州議員が「移民百年祭に際し、ブラジル日系社会は皇太子ご夫妻のご訪伯を希望しています」と伝えた。
 三十日、豊橋市のトヨタ自動車工場を見学後、三十一日〃姉妹の〃兵庫県県庁を表敬訪問、井戸知事の歓迎を受けた。貝原元知事、平田日伯協会会長、上島名誉領事、パラナ州内の市と姉妹関係にある市の市長らが晩餐会に出席し一行を歓迎した。
 十一月三日、上野団長は、日本会議の皇居清掃奉仕団に参加。皇太子ご夫妻が奉仕団にお声をかけられた。パラナの一行は、これよりさき十月二十七日、皇居で礼宮ご夫妻とお会いする機会があった。