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■ひとマチ点描■定年後、新世界へ

11月28日(金)

 今年、五十年の歴史を迎えた在ウルグアイ日本人会日本語小学校。約30人の生徒らを校長として引率するのが、国際協力機構(JICA)のシニア・ボランティア、鈴木芳雄さんだ。
 1995年に会社を定年退職した鈴木さんは「価値観の違う社会に飛び込みたい」と日本語教師の道を選択。97年以降、中国とミャンマーで日本語指導に当たり、ウルグアイには昨年10月に赴任した。
 53年に設立された同校だが、週2回の授業に加え、家庭ではスペイン語を使う生徒が大半のため、日本語の上達具合が悩みの種だ。ただ、やりがいは大きい。
 先日、同国を公式訪問された紀宮さま(清子内親王殿下)が、モンテビデオ市内の日本人会館にある同校をご視察された際、鈴木さんは出迎え、生徒らとともに校歌や童謡「もみじ」を元気よく歌った。「本当に気さくな方。お言葉をかけて激励して頂けた」と満面の笑みを浮かべた。(記)

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