ジャクチンガ会集う=80人参加、楽しいひととき

11月29日(土)

 ポンペイア市(SP)郊外の旧ジャクチンガ移住地出身者でつくる「ジャクチンガ会」が十五日、サンパウロ市リベルダーデ区の岩手県人会で開かれ、約八十人が出席、旧交を温めた。トカンチンス州、マットグロッソ・ド・スウ州などからも参加者があった。
 同移住地は一九三〇年代半ばに、創設されたもの。敷地面積は約六百ヘクタールで、最盛期には約百家族が居住していた。
 綿、バタタ栽培で潤ったが、七〇年代ごろから過疎化。今は牧場となり、日系人居住者はいないという。
 まず、先没者の冥福を祈って黙祷。世話人の国井精さんがあいさつに立ち、「去年は百十五人が集まったが、多くの友人や知人が亡くなり今年は二桁まで落ち込み寂しい」と述べた。
 出席者は昼食をとりながら談笑、楽しい一時を過ごしていた。