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デカセギ潤う年末残業=車、電子部品で生産増加

12月24日(水)

 日本の自動車、電気部品製造部門がブラジル人デカセギたちを元気づけている。来年四月の就職シーズンに車や電化製品の需要があるため、年末の工場生産が増加。デカセギたちはクリスマス、年末年始の休日を返上して仕事に従事している。二十日付、インターナショナル・プレス・オンラインが報じている。
 静岡県浜松市の人材派遣会社、コーア・システムのモリタ・アツシさん(三九)は、「自動車製造部門が活発化している。四、五月、多くの学生が運転免許を取り、車を購入するからだ」などと説明。各人材派遣会社は、来年三月末の決算期まで楽観視している。携帯電話やビデオカメラ、DVDなど電化製品も現在、最も多くの雇用を生む部門としてあげられている。
 しかし、これらの部門の好景気は一般的ではない。静岡県袋井市の人材派遣会社、KKプラス・アルファの担当者、エーリオ・ヒガシさん(三九)は、「工場との話し合いで、生産増加や新雇用契約を請願したが、受け入れられなかった」などとし、「いままでは残業があったが、携帯電話は、生産を縮小し始めた」と語っている。

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