コラム オーリャ!

 本紙元旦号の特集「卒寿でなお悠々現役」で画家の大竹富江さんを担当取材した。
 「九十歳になってみなければ分からないことがある」とは禅の大家、鈴木大拙だが、大竹さんは「いまさら別にないです。ただ、若いころよりも描きたい気持ちが強い」と。
 世間では、「詩人の短命」に対し「画家の長命」、そんな風にいわれる。老いてなお旺盛な創作意欲は画家ならではのものか。あのピカソもそうだった。九十二歳まで生きた。
 その作品展が今月四百五十年を迎えるサンパウロ市で開催されるそうだ(イビラプエラ公園内のOCA)。
 五十年前はスペイン内乱を描いた「ゲルニカ」が来聖、話題を呼んでおりピカソはどうしてかサンパウロの節目と縁がある。(大)

04/01/06