〝世話になった〟農具5種=開拓神社にミニチュアの額

1月16日(金)

 [既報、パラナ支局」パラナ州開拓神社は、昨年末、北パラナ、ローランジアのパラナ日本移民センターで落成披露された。パラナ文化連合会(嶋田巧会長)の事業である。
 日本移民の導入、発展に寄与した恩人を名指して祭って感謝、そうすることによって、同じイデンチダーデの子孫にも誇りや一体感を持ってほしい(一世の沼田信一建設委員長の建設趣意から)といった精神で建設された施設だ。
 既報のように、名指された恩人、功績のあった人たちは、杉村濬・元日本公使ら二十人。このほかに、非常に大切なものとして神社内に納められたのは、五種の〃神具〃、つまり沼田建設委員長によって選ばれた、ブラジル古来の農機具。日本移民も、これなくしては、自身の体を使う営農ができなかったとされる。
 フォイセ、ペネイラ、プランタデイラ、エンシャーダ、マッシャード、である。日本移民のなかでも農業経験者は、日本で使い慣れた農機具を携行してきたが、ブラジルではあまり役に立たなかったという。「世話になった」という〃感謝〃をこめて、この五種の農機具のミニチュアが額に納められて飾られている。