援協を支援した歌謡祭=NAK主体に、浄財1万3千レ余

1月17日(土)

 第一回サンパウロ日伯援護協会支援歌謡祭(実行委員長=北川彰久日伯音楽協会会長)が、昨年暮れの十二月二十七日、二十八日、静岡県人会会館で行われ、百近い歌謡愛好会、歌謡教室、日系団体が協力、七百五十人余が出場した。二日目の閉会式で、北川委員長が歌を通じて福祉に協力できたことへの慶びと感謝を述べて会計報告、志田若代副委員長(ブラジルNAK副会長)から、一万三千六百十四レアル九十五センターボの剰余金(純益)が酒井清援協副会長に贈呈された。
 今回は、主にカンポスの桜ホーム、サントスの厚生ホームの運営資金獲得に役立てば、ということで、開催された。多数の飛び入りもあり、菊地義治援協副会長、管野鉄夫サンジョゼ・ドス・カンポス文協連合会長、辻雄三さくらホーム経営委員長らが飛び入り、菊地さんが優勝するなど、会場を湧かせた。
 初日の開会式では和井援協会長が「若い人たちの日系社会離れ、連帯意識の薄まりなどがいわれているが、この歌謡祭は多数が協力、お互いが助け合うという日本人の良き精神が脈々と生き続けていることが感じられ、非常に心強い思いだ。われわれも明日の日系社会のために、福祉と医療の充実に協力し、有形無形の誇れる財産を残したい」と援協運営にかける決意を披瀝した。
 当日の審査委員は羽田宗義さんらNAK関係者。岩野昭夫さん(EST―1勝者)らにNAKの表彰状とトロフィが贈られた。