県連=ふるさと巡り北パラナへ=百周年への意気込み見聞

1月17日(土)

 一九八八年の移民八十周年から続くブラジル日本都道府県人会連合会主催の「移民のふるさと巡り」の次回旅程がこのたび明らかになった。三月四日から九日まで、コルネーリオ・プロコッピオ、ロンドリーナ、ローランジア、ゴイオエレ、マリンガなどパラナ州北部の日系移住地を訪ねる予定で、話題のパラナ州開拓神社(ローランジア)への参拝も含まれている。
 移民同士の交流、先亡者の法要を兼ねた観光旅行もこれで十九回目。十五日案内に来社した南雲良治実行委員長は「移民百周年を見据えた旅となる。サンパウロに次いで日本人の多い土地の様子をみてみようと思った」と企画意図を説明、県連の中沢宏一会長も「百周年にかける向こうの意気込みを吸ってきたい」と語っていた。
 農業施設では、コルネーリオ・プロコッピオのカフェ・イグアス社、ゴイオエレのサトウキビからアルコールを精製しているオカモト工場を見学。ウムアラマでは産業開発青年隊の訓練所跡、マリンガでは老人ホーム・和順会も訪ねる。
 各訪問先で日本人会との交流も予定。「パラナの上野アントニオ元下議、現地日系団体の協力のもと実現した」と中沢会長は感謝する。
 バス二台、定員八十人。料金は一人六百九十八レアル。参加希望者はサクラツール(電話11・3208・6688)、担当エリアーナ。