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コラム 樹海

 旧年度(〇三年度)が終わって、いま各団体は総会の季節である。旧年度の事業、決算報告および新年度(〇四年度)の事業案、予算案の審議承認が行われている▼そんなとき、ウソ(嘘)のように、〇二年度の会計報告が行われたところがあった。ウソではなかった。聞き返した結果、確かに〇二年度の会計報告だった。UNEN(ブラジル日系団体連合会)である▼傘下の団体数およそ三百。〇一年に発足した、名目上は最大級の団体である。ブラジル日本文化協会の求心力を強めようという意図で結成されたと記憶している。三百もの多数が連合会に参加したのは、なんらかの必要性を見い出したからだろう。結成後の主な事業(活動)は、「青年のイベントだけ」(旧役員の話)。結成の意図にそった活動だったろうから、意義はあった。ただほかに三年間活動らしいものがなかったのは、遺憾である▼現在の資金はきれいにゼロ。総会では役員の改選はあったものの、新年度(今年度)の事業案、予算は示されなかったし、審議もなかった。他団体に完全に一年度後れ?をとっている。軸となっている文協の役員たちは、どうやら連合会の存在を厄介なものとしているらしい▼第一、連合会の組織からして、移民百周年祭典は連合会が推進してもおかしくなかった。それなのに無視され、百周年祭典協会が立ち上げられた。傘下の団体から「つぶしてなるものか」の声があがらない限り、連合会の命運は尽きたとみてよかろう。(神)

04/01/21

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