東西南北

1月22日(木)

 昨年十二月三十日から、野良犬がクリチーバ市の法医学研究所(IML)の門の前に現れるようになった。経済的に恵まれずに同都市圏内で死んだ主人を迎えに来ているのだろう、と所員たちのもっぱらのうわさになっている。このブラジル版〃忠犬ハチ公〃が同研究所の敷地内に住むようになってから、所員たちは「主人の死体を引き取りにきたんだ」「年越しの花火がうるさくて、避難してきたんだ」などと話に花を咲かせている。人の死体を扱う研究所などに誰も近寄らないのに、忠犬ハチ公は温かい話題をもってきてくれたと所員たちは感謝し、かわいがっている。
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 マクドナルドのサンドイッチ『ビッグ・マック』一個はブラジルで一・七六ドル、米国では二・八ドルしている。ブラジルは三七%安い。これはレアル通貨がドルに対して三七%弱いことを示している。『ビッグ・マック』指数によると、日本の円は一二%弱い。スイス通貨は世界最強で、八二%強い。
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 二十四歳の女子学生が十八日、フロリアノポリス市の病院で脂肪除去手術と鼻の形成手術を受け、死亡した。学生は十二日に手術を受けた後、呼吸困難に陥り、集中治療室(UTI)に運ばれ治療を受けていた。サンタ・カタリーナ州医師会は、この事件を調査する。