久々、「触圧療法」を講演=福原さん、7回目の来伯

1月24日(土)

 「母親が病気でむずかる子どもを抱くと、信頼感に包まれて安らかに眠る」――。そんな感覚から、触圧療法を創案、世界で講演、治療活動を行なっている福原三郎さん(八〇、北海道余市郡出身)が来伯、二月一日北海道協会(ヴィラ・マリアーナ区ジョアキン・ターヴォラ街六〇五)、八日東洋文化会館(リベルダーデ区リベルダーデ大通り三六五)で「触圧療法」講演会を開く。いずれも午後二時から、入場無料。
 福原さんは若い頃から柔道に親しみ、地元警察署の柔道師範などを務めた豪傑。講道館からインドネシア、メキシコ、ハワイに派遣され、柔道指導を行なった経歴も。柔道整復師や針灸師の活動を通して、九一年、「無理に押すのではなく、やさしく触ることで痛みを和らげる方法」として触圧療法を編み出した。
 同年、福原さんは触圧を世界に広めようと思い、「どうせ行くなら、一番遠いところから」と初来伯、千人を集め講演会を開いた。九三年にはブラジル触圧協会を発足(九九年解散)、以後、触圧によって、ブラジル諸問題研究協会など数々の団体から社会功労賞を受賞。九八年には日本で商標権を獲得、また、アメリカ・パシフィック・ウエスタン大学で論文「触圧療法」を発表、医学博士号を取得した。
 現在、「火・水・風 国際触圧協会」を主宰、日本全国およびアルゼンチン、パラグアイ、ペルー、インドネシア、ロシア、韓国などで講演、技術指導活動に奔走している福原さん。ブラジルは特に思い入れがあり、今回で七回目の来伯という。触圧について、「患者はお母さんのように接されると、安心と信頼感からβエンドルフィンというホルモンが出て、痛みやけいれんを治め、咳が止まり、血圧も安定する」と説明、二月にある講演会では、「誰でもすぐに、簡単にできる触圧を指導します」と語っている。
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