青年会議所=本部事務所を文協ビルに=素人気分捨て体制建直し

1月24日(土)

 ブラジル日本青年会議所の新会頭にマウロ・マサト・ニクマさん(三世、三一)が二月一日付で就任、その本部事務所を文協ビル三階の一室に構えることを決めた。
 創立二十二年を迎える青年会議所はこれまで、パウリスタ通りのブラジル日本商工会議所に〃居候〃する形で業務を行ってきた。
 一九八八年には会員八百人を抱える団体に成長したが、現会員は百五十人にまで減少。求心力低下が懸念されるなかでの再出発となる。
 二十二日、文協の上原幸啓会長から鍵を渡されたニクマ会頭は「事務所があれば、もっと人も集まってくれるはず。アマチュア気分を捨てて体制の再構築に努めたい」と抱負を語った。
 事務所誘致を以前から働きかけていた上原会長は「若いエネルギーを歓迎したい。文協の活動に力を貸して欲しい」と要請した。
 ニクマ会頭はアラサーツーバ出身。現在、製薬会社「Work farma」のマーケティング部長職にある。三月初旬、日本の外務省の招待で訪日研修が予定されている。
 事務所は移民史料館の物品管理室があった場所で、約五十平方メートル。家賃は県連事務所並みだという。二月初旬より入居準備に取りかかる。