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コラム オーリャ!

 ニューヨークを称して「ビッグ・アップル」(巨大なリンゴ)と呼ぶことがある。
 由来ははっきりしないが、雑多な魅力に富み、どこから齧ってもおいしい街だから、とする説が有力だ。
 赤い皮、黒い種、白い実。リンゴの基調色は、サンパウロ州旗と一致する。こじつけのようだが、齧れば、サクッサクッと音がしそうな点も似ている。
 四百五十年といっても実齢はせいぜい百五十歳くらいなものだろう。前世紀に成長期を迎えたばかりの若い都である。甘酸っぱさと清冽さがまだ残る。
 都市として成熟するのはこれからだ。市民もそう思っているに違いない。しかし、五十年後の「リンゴ」は高齢化社会という。入れ歯で齧るその音には初秋のかすかな寂しさも伴なおうか。 (大)

04/01/27

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