ジュンジアイー=刃物で44カ所刺す=中国人経営者を殺害

1月28日(水)

 サンパウロ州ジュンジアイー市中心部で二十四日午後十一時過ぎ、中国系商人ユ・ホンペイさん(二九)が、家族が経営するランショネッテの閉店作業中、調理用刃物で背中や首、胸など四十四ヵ所を刺され殺された。二十五日付、地元紙のジョルナル・デ・ジュンジアイーが報じている。
 現場は同市セントロ区ヴィガーリオ・JJ・ロドリゲス街八三三のランショネッテ。ホンペイさんの兄弟が店に電話しても、誰も出なかったため、不審に思って見にいったところ、ホンペイさんがカウンターの横に倒れ、死んでいた。四つのシャッターのうち三つは閉じていた。レジの売上金と、帳簿に隠してあった現金もろとも持ち去られていた。犯行に用いられた刃物は現場に放置されていた。
 ホンペイさんの従兄弟によると、被害者は単独で働くことはなく、いつも従業員と一緒に作業していたとし、「ホンペイの兄弟が見にいった時、その従業員はすでに姿を消していたらしい」と証言している。ただ、警察の捜査員が同従業員に接触するまで、実名公表は拒否。「誰をも非難することはできない。しかし、本当に変だ。帳簿に隠していたお金のことは、おじさんとホンペイ、その従業員しか知らなかったから」と語っている。