コラム 樹海

 古賀潤一郎という衆議は一体全体どういう人なのだろう。福岡二区で自民党副総裁の山崎拓氏を破って代議士センセイになった若き有為の政治家とばかり承知していたがとんでもない大嘘つきだとわかった。高校の頃はテニスで少しは知られたけれども、コートの主役には遠い。そのハンディキャップを埋めようとしたのがアメリカの大学卒業という学歴詐称とは情けない▼卒業したとする大学からは「単位が不足し卒業はしていない」のご託宣。それなのにご本人は弁護士から卒業証書を受け取ったと記者会見で堂々と語っている。どうして卒業証書を弁護士を通じるのかも不思議ながら、これも真っ赤な嘘とは恐れ入る。選挙公報に記載の「UCLA(カリフォルニア大ロサンゼルス校」についても在籍したと主張しているけれども、これまた福田官房長官流に言えば「嘘は泥棒の始まり」―▼もっと許し難いのは「学歴詐称なら議員を辞職する」の発言をいとも簡単に撤回したことである。卒業したとするペパーダイン大学が「ノー」と言っているのだから、ここは辞職し選挙民に詫びるのが筋ではないか。日本という国は経済一流・政治は三流だそうながら、古賀潤一郎なる人物は五流か六流の記憶喪失者と見た方がいい▼ご本人は民主党に「離党届け」を提出してはいるけれども、執行部はきちんと辞職勧告するくらいの英断を奮ってほしい。「自衛隊のイラク派遣は違憲」と菅代表が国会で叫ぶのもさりながら―古賀潤一郎氏の疑惑を解決する方が国民にはわかりやすい。(遯) 

04/01/29