コロニア新作CD発表=百周年の記念曲も構想

1月30日(金)

 コロニアの作曲家・島田正一さんとオザスコ在住の専業主婦、川合節子さん(元音楽教師)の作詞によるコロニア生まれの新曲CDが近く発表される。
 すでに、蛯原忠男さんの編曲、ザ・フレンズの伴奏により、収録も終了している。新曲名と歌手は次の通り。
 「あなたのブルース」山口みずえ、「我が旅路」石原正子、「君ゆえに」鹿間パウロ、「あなたを慕いて」安斉アメリア、「男は黙って前に出る」小野幸子、「人生これから」蔵本亜嵯子。作詞、作曲、歌手もすべてコロニア人、準オリジナル版だ。
 島田さんのデビュー曲は、グァラサイで農業に従事していた時代、弱冠十八歳。坂本章夫作詞による「サンパウロ・ブルース」。これは十三年後に日本のコロンビア・レコードから元宝塚ジェンヌの紫し乃の歌で発売された。
 ちなみにB面は同じ作詞、作曲、歌手による「リオデジャネイロの夜」で、佐伯亮が編曲している。
 その後、坂本さんとのコンビで「恋のバイバイ」(神戸一郎)がポリドール移籍初吹き込みでA面で発売。
 移民七十周年を記念して、パウリスタ新聞が歌詞を募集し、故会田尚一さんの作詞による「リベルダーデ音頭」は、当時の皇太子ご夫妻(現両陛下)をお迎えした式典で、団舞の曲として披露されている。
 移民八十周年には「八十路音頭」を発表。百周年にも、と構想を練る。
 今までに丹下節子さん作詞の「恋慕」などを含めて、約二百曲を作っているが、今回は川合さんの詩による「ドンと来い」(松岡伸雄歌、〇三年八月)のカセットを皮切りに、六曲(カラオケ伴奏付き)をCDにまとめた。
 次の企画も進められており、島田さんは意欲的。近い将来は再び日本への逆上陸の夢も膨らんでいる。