東西南北

4月1日(木)

 二十八日午後十時半、サンパウロ市西部ペルジーゼス区アチバイア街の住居で夫婦が何者かに銃で撃たれて死亡した。六発の銃声が響き、夫婦に雇われている運転手が壁をよじ登って屋内に入った。台所の入り口にアレサンドラさん(三三)が倒れていた。アレサンドラさんは顔、頭、背中を計四発撃たれ、両脚はドア越しに中庭に出ていた。警察によれば、広告の仕事をする夫ルガイスさん(四〇)はビデオ鑑賞する部屋で頭部、首を計六発撃たれ死亡していた。部屋のドアは外側から壊されていた。警察は指紋六個と直径九ミリの薬莢の入った箱四箱を発見した。また屋根裏には大麻三百グラムがあったという。怨恨か強盗か動機は分かっていない。
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 サンパウロ動物園は、園内の動物はこの十五日間、毒殺されていない、と二十九日発表した。同園はサンパウロ大学などに依頼して、動物の死因を調べている。
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 二、三週間前から風邪がはやっており、病院へ行く人が三〇%増えている。高熱を出し、頭痛、悪寒、激しい疲労感を伴う。治るのに一、二週間かかる。予防法は、第一にワクチン注射、次いで水を大量に飲む、ビタミンCを取る、風邪を引いている人に近づかないこと。お年寄り、子供、病人は特に気をつけること。
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 三月三十一日、一九六四年同日に軍事クーデターが起きて四十年になる。ジョアン・グラール大統領が失脚し、カステロ・ブランコ大統領が就任した。以後、軍事政権が二十一年間、独裁政治を敷いた。軍は毎年、同じ時刻に記念行事を実施してきている。