京藤間流勘悦子さんが名取に

4月2日(金)

 京藤間勘悦子(かんえつし)さんの名取伝達式が十一日午前十一時から、栃木県人会(カピタン・カヴァウカンテ街五六番)である。京藤間流日舞道場(家元・京藤間勘輝)の主催。
 勘悦子さんが踊りを始めたきっかけは二十五年前、当時四歳の娘に行儀作法を身につけさせようと日舞を始めさせたが、自分がその艶やかさの虜になった。以来、家元の直弟子として切磋琢磨。このたび技量が認められ名取となる。勘悦子さんは現在、家元の右腕として三十人以上の孫弟子の指導。そのかたわら、リベイロン・プレット市に毎月出張し教えている。
 着物の生地はほとんど日本製だが、自分でも縫っている。百枚以上の着物、かつら、刀や扇など小道具もすべて自前で揃える。
 「経済的に余裕がないと続けられないですね」と、勘悦子さんは話していた。
 道場の電話番号は3105・8520。