バウルー=金銭詐欺に注意を=出稼ぎ留守家族が標的

4月8日(木)

 最近バウルー市で出稼ぎ留守家族を狙った金銭目当ての詐欺事件が相次ぎ、これまでに同市警の総合捜査課では三件ほどの被害届を受理している、などと地元紙「ジョルナル・ダ・シダーデ」が七日報じた。
 調べによると▽見知らぬ男から被害者の自宅に「日本に行っているあなたの子ども(あるいは親せき)が交通事故に遭って入院費用が必要だ」などと電話がある▽市内で現金を手渡すように要求される▽男は現金を確認した後、「すぐに領事館から電話があるはず」と告げて去る――手口がみられる、という。
 中には被害金額が八千ドル(約二万三千レアル)に上った事件も含まれ、地元日伯文化協会の田崎輝夫会長(二世、六〇)は「こうしたことはいままでバウルーではなかったので驚いている。すでに協会を通じて会員に注意を呼びかけた」と話している。
 バウルー市の日系人はおよそ千八百家族で、周辺地域も合わせて約千五百人が日本に出稼ぎに行っていると推測されている。