東西南北

4月9日(金)

 サンパウロ市動物園管理局は園内全ての動物にマイクロチップスを装填または羽根にリングを留め、盗難や密売を防止することを決めた。すでに三千匹はチップスを埋め込まれ、IT管理されている。今後、全ての動物に出産と同時にチップ装填する予定。同管理局は、職員による密売や盗難への関与を引き続き捜査すると述べた。警察捜査本部(GOE)では職員十人が、七十三匹の動物毒殺に関与したとみなし、証拠物件を集め、主犯の割り出しを急いでいる。現在までの捜査で、十人の容疑者のうち六人が毒物給餌に直接関与し、密売業者と関係があると判明。容疑者十人と外部の業者一人の銀行口座と電話明細を取り調べ中だ。金銭授受の流れで、受取人が浮かび上がる模様。
     ◎
 ブラジルの観光都市リオデジャネイロで六日夜から七日朝にかけ、麻薬絡みの銃撃戦などで十四人が死亡した。九人は取り締まりの際に警官が射殺。残りはギャング同士の抗争に巻きこまれたとみられる。警察によると、ファベーラ(スラム街)で行った三件の検挙の際、銃撃戦となり、容疑者計九人を殺害。二人の遺体を見つけたという。別の場所でも車のトランクから女性の遺体三体を発見。警察では、ギャング同士の抗争で殺害されたとしている。リオに点在するファベーラは、麻薬組織が牛耳っており、映画「シダージ・デ・デウス」にも取り上げられた。凶悪事件が絶えず、警察でさえ通常のパトロールを避けている。(時事)
     ◎
 六日午前七時から翌日同時刻までにサンパウロ州のカンタレイラ複合貯水池では、同地域六日分の量に相当する二〇・二ミリの雨が観測されたが、貯水量はまだ全量の一八・四%にすぎない。九日は寒冷前線が近づくため、予報は雨。気温は最低一一度最高三一度。パスコア連休の空は曇りのちにわか雨または雷雨。