読者がつくる歌謡ショー=心の歌 50曲募集=コロニア歌手、熱唱を約束=文協で「終戦の日」

4月14日(水)

 終戦記念日にあたる八月十五日、「終戦の日におくる日本人の心の歌」と題したチャリティ歌謡ショーが、文協大講堂(サンパウロ市サンジョアキン街三八一番)で開催される。実行委員会とニッケイ新聞の共催。「心の歌」は本紙読者の投票で決める。投票の多い順に五十曲を選考、コロニア歌手によって熱唱される。昨年まで「思い出の唄で綴る激動の昭和」がテーマだった。チャリティーショーとしては今年で四回となる。

 実行委員会の道康二委員長は過去三回のショーを振り返り、「目を閉じ聞き入っている人、涙ぐんでいる人や楽しく拍子をとっている人……思い出に浸っている光景が会場のあちこちで見られた」と語る。
 忘れられない思い出が詰まった歌謡曲、軍歌、童謡などを本紙読者に選んでもらい、リクエストが多い順に上位五十曲を選出。コロニアで名の通った歌手五十人が競演する。 
 今ショーの最後には特別出演として、日本から歌手の中平マリコさんが来伯し参加する。中平さんは七二年、「スター誕生」で最優秀歌唱賞を受賞したのを皮切りに、七三年には「全日本歌謡選手権」で十週勝ち抜いてチャンピオンになった実力歌手。十週勝ち抜きは、演歌の五木ひろしさんと並ぶ記録だ。
 「どのようにしたら、人の心をうつ詩が歌えるのか常に研究しており、ジャンルを越えた音楽活動をしている」と道委員長。当日は「荒城の月」「赤とんぼ」「乱れ髪」「川の流れのように」の四曲を歌うことになりそうだ。
 楽曲はすべてシャープス・アンド・フラットス楽団の生演奏。それぞれの歌のエピソードや、時代背景を年代順に語りつつ紹介する構成し司会は道委員長が担当する。
 剰余金は日系の福祉団体に寄付されるという。
   □応募方法□
 住所、氏名、年齢を明記。七曲まで選曲できる。可能であれば、各曲にまつわるエピソ―ドやコメントを百字程度つけること。
 応募者の中から抽選で三十組を無料招待。 
 応募先はRua Da Gloria 332,Liberdade Sao Paulo CEP 01510-000.ニッケイ新聞「心の歌」係。FAX011・3208・2836、ルーシー迄。
 Eメールkoji_ns@ig.com.br。電話011・9241・3115、坂口功治迄。締め切り五月三十一日(必着)。