東西南北

4月15日(木)

 パスコアの恩赦が受刑者には「出張」となった。ジョイアス・ダ・コンセイソン刑務所の受刑者(二二)は、恩赦期間中の十日夜、仲間二人とともにブラジルジレッチ社の課長宅(コチア市)に押し入って一万七千レアル相当の物品を盗んだ。十一日夜に警察が仲間二人を職務質問し、逮捕。仲間の一人はプルジデンテ・プルデンテ刑務所に服役していた。
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 グアイアナゼス州立病院は診察を受けるため早朝六時から列に入り、順番が来るのに七時間待たされるという。午前十一時には列が一千メートルにも及ぶ。同病院は内科医三人と小児科医二人、整形外科医一人、精神科医一人で応診している。
定年退職や死亡で欠員となっても、州は人員補給をしないので医師不足と患者は増加の一方という。救急患者のために、何とかならないかという住民の悲痛な訴えがある。
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 独立記念公園(サンパウロ市イピランガ区)内にあるドンペドロI世の銅像から、ペドロI世が右手で掲げ持っていたブロンズ製の剣の刃の部分が盗まれた。九日に来園者が盗難に気づいて通報。市の歴史遺産局(DPH)によると、盗難の正確な日時は不明で、今回が初めてではないという。長さ約一メートル、重さ一キロの剣の価値は未確認。同日、鉄製の刃が代わりに置かれた。
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 ブラジリアにある大統領府前で十三日、ルーラ大統領に面会を求めていた男性(三〇)が焼身自殺を図り、病院へ搬送された。医療関係者によると、全身の八割以上に二―三度のやけどを負っているが、容態は安定している。男性はエスピリト・サント州在住の失業者で、大統領に面会を求めた後、近くのバス停でエタノールを一リットルかぶり、火を付けたという。ただ、官邸側は面会要求の事実を否定している。男性が大統領に面会しようとした理由は不明。(時事)