老人ク大会=1000人学んで楽しむ=『老』は実りある人のこと=画家の金子さんが講演

4月20日(火)

 ブラジル日系老人クラブ連合会(重岡康人会長)主催の「第二十八回老人クラブ大会」が十八日午前九時から、サンパウロ市リベルダーデ区サンジョアキン街の文協記念講堂で開かれた。画家で俳優の金子謙一さんによる講演のほか、歌や踊りなどのショーが企画され、訪れた約千人の観客を楽しませた。
 開会式には、上原幸啓文協会長、坂和三郎援協専任理事ら多くの来賓が訪れた。重岡会長は同大会開催のために協力した人たちに謝意を示した上で、二世の医師が老ク連で無料診察を実施していることに言及。「日系社会はこういう後継者に支えられており、頼もしい限りです」と語った。
 金子さんは「なにやらゆかし」と題して講演した。「『老』という漢字には、年をとったという意味はなく、ろうたけたといえば実りのある人のことを指す」と定義。俳句などを引用しながら、聴講者を励ました。
 小林文枝さんによる健康体操の後、長寿者表彰が行われ、今村幸敬老金が六十人に贈呈された。この後、老ク連教室生徒がコーラスや踊りを発表した。
 昼食を挟んで午後からは、楽団フレンズや平成学院生徒が歌や芝居などを披露。お年寄りたちを楽しませた。