コラム オーリャ!

 知人の事務所で先日、シリモヤ(chirimoya)という果物をいただいた。西洋なしに似た味で、コロニアピニャールの日系農家がチリから苗を持ち帰って、栽培したそう。
 ブラジルでは、あまり馴染のないフルーツで、同農家の研究熱心さへと話が続いていった。
 日系人が持ち込んだものの一つに運動会がある。イタペセリカ・ダ・セーラ文化体育協会では今年が六十九回目。歴史が古いだけに、地域社会にも根付いているよう。二十五日、会場に足を運んでみると、非日系人の姿も多くみかけた。
 ブラジルで秋に当たるこの季節、日系団体や日本語学校の主催で運動会が開かれ、紙面にお知らせ記事も掲載されている。今年も、各地で元気はつらつにグラウンドを走り回る子供たちの姿がみられそうだ。 (古)

04/04/29