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コラム 樹海

 二世のかなり日本語を話せる中高年の人が訪日の際感じること。「日本人は冷たい」。非日系ブラジル人との比較で言っている。日本語を話せるからよけい感じるようで、言葉の面でまったく没交渉なら、事情は違うかもしれない▼冷たい、と感じるのは、駅や街路でものを尋ねたときの反応だ。ブラジル人は、ろくに知らなくても教えようとするほど、サービス過剰?だが、日本の日本人はすぐに、おかしな日本語を言うヤツだ、といった顔をする。けっしてていねいに応対してくれないし、なかには答えてくれなかったケースもあった、と体験談を聞いた▼尋ねたのが年少者だったら応対も違っただろうが、いいトシをしているのに態度がおかしい、と判断されたのである。乞食からお金をねだられて、小銭がないからあげられない、などと言い訳してことわるブラジル人の国民性とはとても比較できない▼もう一つ。電車内で荷物棚からマーラをおろすのに難儀している女性を手伝おうとしたら、きつい目でことわられたこと。ブラジルでは、置き引きこそ多いが、苦労している目の前の女性に手を貸すのは極めて自然で、特に中流では手を貸さないと非難されるくらいだろう▼日本人は他人に気軽に何かをしてあげようとすることに、ある種の気恥ずかしさを覚えるのか。知っている人には親切だが、他人にはどうもそうでないらしい。国際性の有無の問題でない。これは「根」だと思われる。もちろん、個人差はあるのだろうが。(神)

04/04/30

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