横森さん農協婦連と会う=「農業、女性の協力不可欠」で一致

5月11日(火)

 ブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)とブラジル農業拓殖協同組合中央会(原林平会長)と農協婦人部連合会(ADESC 上芝原初美会長)は、「がんこ村」社長横森正樹氏との座談会を八日午後四時から文協貴賓室で行なった。
 座談会には、横森夫妻、宮坂四郎農学博士夫妻、吉岡黎明文協副会長夫妻とADESC会員の他、一般からの参加もあり、二十人ほどが集まった。
 四月二十八日からサンパウロ州やパラナ州各地で行なわれた講演会とは趣を異にした横森さんとの意見交換の場となり、これからの農業には男性と女性の協力が必要不可欠だという話から木酢に関する日伯の情報まで話題は様々だった。
 一般参加の女性からの「ブラジルの田舎の日系社会は、何か新しいことを始めようとする女性に対してすごく窮屈。横森さんが成功出来たのは男性だったからなのでは」という疑問に対して、横森さんが「私も周りの中傷をたくさん浴びてきた。でも、自分が正しいと思った道を選択して努力を重ねたら、周りの評価も変わってきた」と答える場面もあった。
 約二時間で座談会は終了。横森さんは「逆にいい勉強になりました」と挨拶した。ADESCは横森夫人に手作りのプレゼントを贈り、女性同士の交流を深めた。上芝原会長は「活発な意見交換ができて良かった。女性としてもっと横森夫人と話したい」と感想を述べた。