京都から親善使節団 100周年事業に協力姿勢

6月15日(火)

 京都ブラジル文化協会(森田嘉一会長)の第四回ブラジル親善使節団十人が三日来伯、十日帰国した。同使節団はこれまで一九八八年、九三年、九五年にそれぞれ文協創立五周年、文協創立十周年、日伯修好条約百周年に合わせて来伯しており、今回が四回目。団長は岡本光幸さん、副団長は能登英夫さん。
 今回は十五周年を迎えた同会の記念旅行。また、二〇〇八年の移民百周年に向けてブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)、ブラジル日本商工会議所(田中信会頭)、京都クラブ(杉山エレナ代表幹事)との話し合いや親睦会が行なわれた。
 移民百周年事業に関しては、昨年京都ブラジル文協を訪れた田中会頭や上原文協会長らから構想を聞くなど積極的に関わっており、岡本団長は「早くブラジル側にプランを出してもらいたい。私たちはそれに沿って行動していく」と協力する姿勢を見せている。
 昨年末に代表幹事になった杉山さんは京都府受入留学生・研修生制度の活性化に力を入れており、京都府知事も「全面協力したい」とのメッセージを使節団に託した。京都府知事はこれまで一度も来伯したことがないが、同会は移民百周年にはぜひ府知事を連れてきたいと意欲的だ。
 能登副団長は「ほんま有意義でした。手紙や電話のやりとりでは分からなかった京都クラブへの疑問が解決したことが大きな収穫」と旅行を振り返った。岡本団長は「二世や三世の研修生たちが京都クラブで役職を担っている。新旧おりまぜながら研修生の集まるクラブにしたい。京都とのパイプもより太くなるだろう」と期待を寄せている。