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コラム 樹海

 今度の選挙から在外公館での投票が認められ大いに喜びたいところだがサンパウロでの初日はあまり成功とは言えないようである。総領事館では少なくとも一日に七百人は投票するだろうと見ていたらしいのに実際に投票所を訪れた有権者は二百七十人と少ない。まあこれは日を追って増えるのかもしれないのだが、一人でも多くが新しい参議院議員の選出に一票を投じて欲しい▼年金や自衛隊のイラク派遣の是非が焦点とされる参議院選挙は少数激戦。比例区七十三と選挙区四十八の百二十一議席を目指し三百二十候補が弁舌で闘う。与党の自民党は五十一議席を目指すが単独過半数となる五十六議席を勝敗ラインとする強硬派の論も強い。野党の民主党は自民党を上回る議席をと頑張っているけれども、さてどのような結果となるか▼郵便投票とは違い大使館や総領事館でも投票できることで選挙が身近なものになった。これまでは各政党の選挙公約も、日本が余りに遠いのでどこか他人様のもののような印象が強く、政治は天空の出来事との受け止め方が殆どであった。だが―である。直接投票できるとなれば、嫌でも話は違ってくる▼政党が掲げる公約もながら「憲法改正」や「集団的自衛権」の議論もある。教育基本法の改正も重要な課題だし、日本の政治が我々のような移民にも駐在員らにとっても身近なものになったのは真に有り難い。さあ、投票に参りましょう。少なくとも、日本よりはグーンと高い投票率を誇れるようにしたい。 (遯)

04/06/29