東西南北

7月9日(金)

  牧師でもあるリオ市のジョアン・M・カストロ市議(PFL、70)は六日夜、娘のカロリーナさん(25)と同市カジュー区ブラジル大通りを自家用装甲車で走行中、四人組が乗った乗用車が接近して機関銃を乱射、一発が肺に命中して死亡した。カロリーナさんは軽症で済んだ。運転手の供述では、犯人らは強盗のようだったという。犯行現場近くで別の窃盗事件が発生しており、この事件との関連性が調べられている。
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 サンパウロ州カンピーナス市の誘拐専門警察は七日、女医を誘拐・監禁した容疑で二人の男を逮捕した。二人は六日午後六時、女医の診療所で最後の診察を予約、患者のふりをして女医を誘拐した。警察はさらに二人が誘拐に関わったとみて足取りを追っている。
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 スイスの検察庁は、資金洗浄疑惑があるマルフ元サンパウロ市長の捜査を打ち切ると通告してきた。同庁は打ち切り理由として、捜査に必要な、ブラジルの検察の十分な協力がなく、元市長を起訴することはできないことを挙げた。元市長は他のタックス・ヘイブンに資金を移動したが、まだスイス国内で資金洗浄を行った形跡がある。しかしブラジル側の資料がないなら捜査は中止せざるを得ないとスイス側は回答してきた。
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 護憲革命記念日のため、サンパウロ州は九日が祝日。銀行、郵便局、保健所は休み。水道局、電力会社、ポウパテンポの窓口は閉まるが、緊急連絡は電話で受け付ける。薬局、病院はプラントン(救急受付)。フェイラ、ショッピングセンターなどの商店は通常営業。地下鉄は五〇%、バスは六〇%の減便運行。