Yソーラン大会=総合優勝はバレエ弓場=21チーム個性競い 4千人熱狂

7月13日(火)

  日系社会の活性化を目指し始められたブラジルYOSAKOIソーラン大会。その第二回大会が十一日、午後五時から、イビラプエラ体育館であり、約四千人の観衆の声援に会場は沸いた。マット・グロッソ・ド・スル州カンポ・グランデ市四恩校チームのカナシロ・メラニーさん(15)は「すごく遠かったけど、いろんな人の協力があって来ることができました。とても楽しいです!来た甲斐がありました」と大会に参加した喜びを語った。
 今大会から子供、大人の部門毎に上位三チームが選出され、初の総合優勝はバレエ弓場チームが手にした。
 参加二十一チーム(総勢七百人)は思い思いの衣装を身にまとい、それぞれ特徴のある演技を披露。海藤バンドチームは三味線の生演奏、レキオス芸能同好会は全員太鼓を持っての演技、SOHO―BUTTERFLYは中華風チアガール衣装、また、バストス婦人会は緑とピンクの光り輝く衣装で観客を驚かせた。
 イビラプエラ体育館は照明設備が整い、青や緑、赤の光に踊り手や観客の心はますます高揚した。ビリチーバ・ミリンの宮島香さんは「緊張する」と語っていたが、本番ではライトを浴び終始とびっきりの笑顔をみせ演舞。
 この日は、午後十二時から「街は舞台だ」の大会テーマに沿って、イビラプエラ公園内特設ステージでも十六チームの演技が披露された。小雨が降り気温が十度近くまで下がったが、騒ぎを聞き付けた通行人らも足を止め「すばらしい」と歓声を上げた。
 審査員は、美術家の豊田豊さんや、サンパウロ総領事館の渡辺博領事(広報文化担当)、ダンスチーム「THE FACE」を主宰するレニウソン・ホドリゲスさんら十人。
 総合優勝に輝いたバレエ弓場チームには、審査員を代表して豊田さんからトロフィーと記念品、そして奨励金八千レアルが手渡された。
 「のびのびとした動き、しかもダイナミック、そして何よりもチームに協調性がある」と、豊田さんは授賞の理由を語った。
 弓場チーム代表の小原明子さんは「みんなが本当にやる気になって、力を合わせたことがとても気持ちよかった」と喜びを話した。
 大会を終え、大会実行委員会代表の飯島秀昭さんは「この一年間の成長は、私たちの予想以上のもの。ボリュームも増えましたけど、クオリティーも格段に高くなりました」と感慨を込めて語った。 
 大会の結果は次の通り。
 子供部門▽一位 ヴィダ・エ・アルチ(PL)、二位 平成なるこKIDS三位 民舞(ACAL)。
 大人部門▽一位 平成なるこ会、二位 民舞(JANINA)、三位琉球国祭太鼓。
 大会にはグローボ、フォーリャ・デ・サンパウロなど大手マスコミも多数駆けつけ、今大会の注目度の高さをうかがわせた。