コラム オーリャ!

 『西日本新聞』に「参院選、燃えない海外有権者」「日本への帰属意識希薄」と書かれてしまった。日本側がそうみていることについて、何も感じないとすれば、やはり意識が薄くなっているのである。これは、駐在員でなく、あくまで移民一世に関していっている。
 ブラジルで選挙人登録をしたのは、戦前の子供移民と戦後移民だ。どちらも、これまでまだ一度も投票をしたことがない、という人が意外と多い。選挙というのは、賭博(とばく)に似て、とはいわないが、人間の習性として、関われば〃燃える〃ものだ。投票権が無く、傍(はた)から見ていてもだ。体験しなければ燃える気持がわからないのかもしれない。
 もしも基礎年金を日本国民(海外在住者も含めて)一律××万円給付という公約を掲げる政党が現れたら、少しは目が向くか。(神)

04/07/13