東西南北

7月14日(水)

  サンパウロ市ブルックリン区にあるショッピング・マーケット・プレイスのレジャーランドに十一日午後八時、女一人を含む三人組が拳銃を持って侵入、従業員三人を人質に取り、現金を強奪しようとした。犯行を目撃した他の従業員がアラームボタンを押して警備員と軍警に通報。強盗のうち二人は金庫を開けて四千三百レアルを手にし、人質に銃を突き付け十五分間立てこもったが、ついに投降した。女は逃走した。
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 サンパウロ州コチア市の三十五都市サッカー対抗戦でペルイーベ・チームのウエリントン・G・ナスシメント選手(18)がハンドボールチームのファビオ・シウヴァ容疑者(22)に刺殺された。二人はコチア小学校の二教室に各チーム別々に宿泊していた。休憩時間に加害者はテレビでコスタリカ戦を観戦し、隣の部屋のラジオがうるさいと口論になった。夕飯のとき両選手は乱闘になり、殺人事件となった。
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 機関銃などで武装した八人から十二人の男らが十一日未明、大サンパウロ市圏イタペビー市の警察署を襲撃し、「首都第一コマンド(PCC)の金髪女」との異名を持つ女を救出、監房の扉が開いた機会を生かして十九人の留置者が正門を通って脱走した。PCCによる同朋の救出作戦は四十五日以内に今回を含めて三度起こり、計二百二十九人が「解放」されている。
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 サンパウロ市東部ジャルジン・ラジェアード区にある住宅の庭で、くるぶしに鎖を巻きつけられた十四歳の少女を近所の人が発見、警察に通報した。娘が家を出ないよう、鎖を足に巻きつけていた父親(43)を警察は虐待の疑いで捜査し始めた。両親によると、昨年十月から娘は家出を繰り返し、一週間近くも家に帰らないことがあったという。「友達と夕方まで外にいさせてくれなかったから逃げた。これからも逃げる」と娘。