日本への疑問を解消 日語学ぶ学生がインタビュー

7月16日(金)

  国際交流基金サンパウロ日本語センターは、ブラジル全国の大学日本語講座で学ぶ学生の内、特に優秀な学生をサンパウロに招いて「全国大学生サンパウロ研修Aコース」を、十四日午後二時半から同センター小ホールで行なった。
 中級程度の日本語能力を持つ学生六人とブラジルを知る会会員ら日本人協力者十六人が参加した。学生はパラナ州、セアラ州、ブラジリアなどからも来聖。渡辺博在サンパウロ日本国領事(広報文化担当)も会場を視察した。
 学生は下調べとして雑誌や本、ビデオなどから日本についての情報を収集。この日は、情報を実際に日本人に確認したり疑問を解消したりする場だった。一人の学生と二、三人の協力者がグループになって、学生のインタビューに協力者が答える形式ですすめられた。
 インタビューのテーマは家族、結婚、大学生、電車、食事のマナーの五つ。「なぜ日本人は電車の中で隣の人と話さないのか」、「なぜ日本人は音を立てて食事をするのか」などの学生の質問に、協力者はできるだけ易しい日本語を使って答えた。
 学生からは「おもしろかった。もっと勉強しなければ」などの感想が相次いだ。
 吉川真由美日本語センター専任講師主任は「こちらから日本人はこうだ、と決めつけず、自分なりの日本の見方を探してもらうのが目的。各グループとも話がとても弾んでいた」と話した。