日系人専用窓口を開設=伯銀ロンドリーナ支店に=「的」はデカセギと留守家族

7月17日(土)

  【パラナ新聞】ブラジル銀行は、去る六月二十五日、パラナ州ロンドリーナ支店に初の日系専用窓口を開設した。
 同窓口は、ロンドリーナ市繁華街・カウサドンに面したブラジル銀行中央支店隣のエジフィッシオ・サテリテ六階に開業。同市および近郊の日系社会との取引を中心に、在日親族など日本からの送金、渡日予定者の口座開設などを専門的に行ない、国内でも例を見ない異種業務となる。
 主な業務は、渡日予定者や送金受取人を対象にした、銀行取引や経済に関する情報の提供。また渡日予定者の渡日後の手間を省くため、ブラジル国内での口座開設も行なわれる。日ポ両語受け付けなど、日系社会への配慮が数多く見られる。
 ブラジル銀行ロンドリーナ地方管理長ジャニオ・クリンデリン・ピンタレーリ氏は「渡日予定者、送金受取人、帰国者が必要としている情報に対して、目的別の金融専門家が的確な助言をする。また、自営業希望者への支援、融資も行なう」と新たな顧客開拓に、その必要性と意欲を示した。
 また、同日よりインターネットで日系向け公式サイトを開設。銀行取引に関する多くの情報を公開している。www.bb.com.brまで。
 ブラジル銀行は一九七二年に初の在日ブラジル金融機関として東京支店を開設、以来在日ブラジル銀行としては最大手として知られている。現在二十七万人ともいわれる在日日系人は、年間約二十五億米ドルを母国ブラジルへ送金しており、同銀行はその内七割を取り扱っている。