ヒトマチ点描=勤務に性差なし

7月20日(火)

  海上自衛隊練習艦「かしま」の乗員で、宮城県出身の天野小百合・訓練幕僚補佐2尉(27)が17日、宮城県人会主催の歓迎会に参加した。登米郡中田町の出身。海上自衛隊に5年、遠洋航海は昨年のオセアニア航海に次いで2回目だ。
 防衛大学を卒業した。同期400人のうち、女性はわずか30人だった。「とにかく海が大好きだったのが入学の動機」という。「女性は戦車や戦闘機には乗れませんが、海上自衛隊ではいろいろな船に乗れるし、各国を訪問できるのも魅力ですね」。今航海では司令部に所属。戦闘・火災訓練を通して初級幹部の指導に当たり、各国海軍との親善訓練も担当している。
 先の寄港地アルゼンチンでは日本人移住者との交流が思い出だ。「地に足をつけて生活している。パワーを感じました。日本人の血が流れていることに誇りを持った2世や3世が多いのには感激しました」。
 ブラジルの移住者の印象は? 「同じ日本人でもブラジルの1世は朗らかで、よく笑いますね。いま知り合ったばかりの人とは思えません」。    (総)