東西南北

7月23日(金)

  中央銀行の通貨審議会(COPOM)は二十一日、基本金利(SELIC)を年利一六%で据え置くことを満場一致で決めた。これは〇四年と〇五年におけるインフレ懸念を考慮し、業界関係者の予想とも一致した。中銀の〇四年のインフレ目標は五%、許容幅を入れて七%以内に抑える考え。〇五年は四・五%で、六・五%には抑えたいとしている。
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 サンパウロ市イピランガ区のジュンタス・プロヴィゾーリアス大通りで二十一日朝六時、四百十二トンの変圧器を積んだ全長七十八メートルの大型トラックがサントスへ向けて輸送中、荷台が壊れ停車した。事故で同大通りの片側車線が完全閉鎖されたため、サンパウロ市南部は全域にわたり交通渋滞となった。事故現場から同車両を除去したのは、午後四時。この種の大型車両は午後十一時から午前六時までの間、市内走行が許可されている。
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 大サンパウロ市圏フランコ・ダ・ロッシャ市のFEBEM(少年院と少年刑務所の合体施設)第二十五施設から二十一日午後六時ごろ、二十九人の青少年らが脱走した。彼らはコンビ車で食料を配達にきた職員二人を鉄棒などで脅し、車に乗り込んだ後、門に体当たりして逃げ去った。二十日には第三十七施設から四十三人が脱走したばかり。
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 イギリスのオックスフォード・ドラゴン・スクールの中学生約五十人がリオのファベーラを訪れ、生活実態と地域団体の活動を見学した。「彼らは将来社会をリードするエリートの卵ですから、自分たちの世界の枠外にあるもう一つの現実を知る必要があるわけです」と引率の教師。少年たちが最も気に入ったのはブラジルの暑さと住民たちの心の温かさだ。「イギリスとはずいぶんちがう。でも想像していたよりはマシだった」。