東洋街で日本語実習=選ばれた優秀な学生ら

7月24日(土)

  国際交流基金サンパウロ日本語センターは、「全国大学生サンパウロ研修Bコース」を、二十一日午後二時より行なった。ブラジル全国の大学日本語講座で学ぶ学生から、特に優秀な学生をサンパウロに招いて集中的に研修を行なうプログラムの一環。
 「リベルダーデ・オリエンテーリング」と題されたこの日のプログラムは、学生三人と日本人協力者一人がグループを組んでリベルダーデ区に繰り出し、指定された場所を探したり、写真を撮ったりするタスクをこなすもの。学生十二人、日本人協力者四人が参加した。
 グループDのタスクは、(1)グローリア街「アカベコ」へ行って「あかべこ」の写真を撮る(2)剣道の防具を売っている店で剣道の防具と一緒に写真を撮る(3)リベルダーデ広場のラジオ体操の像と一緒に写真を撮る(4)日本人協力者をインタビュー、の四つ。
 少林寺拳法黒帯のサンドロさん(32)は文協ビルや日本書籍の書店、大阪橋の大鳥居など目に入った珍しいもの、日本的なものを次々と写真に収めた。マリアさん(20)は、日本の少女マンガや邦楽のCDを見つけて大はしゃぎ。「好きな日本の歌手や漫画家は?」などと日本人協力者に尋ねていた。サムライや忍者に興味があるジュリアーノさん(25)は、アメーリコ・デ・カンポス街「プロゴルフ」のショーウィンドーに飾られた鎧に目を輝かせ、店内の木刀や手裏剣をじっくり吟味。「今週中にもう一度来て、木刀を買います」と話した。
 実際に街を歩き、店員と日本語で会話し、興味のあるものに触れたことで、それぞれがサンパウロに存在する日本文化を肌を感じたことだろう。
 学生たちは、二十三日午後二時から、自分たちの体験や写真をまとめて発表する予定。