クヌギ植林が有利=キノコ栽培にひっぱりだこ

7月27日(火)

  キノコの栽培者たちにクヌギ(櫟、どんぐり)の原木がひっぱりだこだという。使われ出して、ユーカリ材との比較で「絶対、これがいい」となったのだ。
 植林が始まったのは九三年。三年ほど前から原木として使い始められた。結果「良質のシイタケが採れる」「原木が長持ちする」と早くも評価が定着。原木として使えるのはユーカリが四~五回、クヌギは十回以上。しかし、植林されたほとんどのクヌギが伐採されてしまった。切り株から新芽が再生するが、次の伐採まで四年は待たなければならない。
 栽培用オガクズにしてもクヌギのほうがユーカリより性質が優れているので、今後ますます需要が伸びると予測されている。関係者は、遊休地のある人、利用価値の低い土地を持っている人たちに「子孫につなげられる財産になるのでぜひ植林を」とすすめる。
 クヌギが適さない土地は平均気温が高いところ。例えばアマゾナス地方、バストス、ブラジリア、リオ州の海岸地帯など。
 数字を掲げると――植林は、2×2・5メートルに一本の割り。苗木は二年もの一本五レアル(五十本単位で取引)、原木価格1立方メートル(約八十本)百~百五十レアル。
 今が移植の適期だという。関心のある人は電話11・4655・0680(たてざわ)へ。