アサイ管区パルミッタール日本人会=入植70周年を祝う=妻沼会長「先人の教訓忘れず」

7月27日(火)

  [ロンドリーナ]パラナ州アサイ管区パルミッタール区(妻沼武雄パルミッタール日本人会会長)は、去る五月二十日に入植七十周年を迎え、六月十二日、同区会館で記念祭を開催、式典、先亡者慰霊法要に六百人が参加した。
 はじめに、区の名前にちなんで帝王椰子の苗木が会館前に記念植樹された。西森ルイス州議、上口誠一アリアンサ会長、妻沼会長が一本、二本目は佐藤マリオ・アサイ市長、ルイス・ヴィセンテ市議議長、三本目はフェルナンド・オノ、小山明、カイロ・オギシ氏らの手によって植えられた。
 慰霊法要は、アサイ照真寺の今井崇記住職が導師をつとめ、読経中、参会者全員が焼香した。妻沼会長があいさつで「われわれは歴史によって、先駆者の労苦を偲び、今日の隆盛をみたことを忘れず、先駆者の貴い教訓を後世に受け継いでいく」と述べた。
 敬老の年齢に達している人たちと日本人会の功労者に記念品が贈られ、小野フェルナンド氏(パラナ州地方労働裁判所所長)が、父親の小野マウリシオさんに記念品を手渡す感激的な場面もあった。
 会場での接待にはパルミッタール青年会員があたった。着用した揃いのカミゼッタには「正しく、明るく、強く」と染め抜かれていた。その〃標語〃どおり、甲斐甲斐しく、明るく参会者に接し、好感を持たれた。この日は寒かったので、会員たちがみそ汁を振る舞ったのである。