千葉から小中生徒7人=松柏・大志万校と交流=相互に使節団 30年目

7月28日(水)

  松柏学園と大志万学院と姉妹校提携する千葉県君津市小櫃(おびつ)小中学校から、第十四回訪伯使節団一行七人が二十三日に来伯した。松柏・大志万の生徒父兄宅にホームステイしたり、サンパウロ市近郊アルジャーに林間学校に行くことなどを通して交流を図り、八月五日に帰国する。
 同中学二年の駒さやこさん(13)は「使節団の生徒に家でホームステイしてもらったことがあったので、ブラジルに興味を持った」という。葉山万里子さん(14)は「日本にないものを食べて家族に知らせたい」と元気良く語った。
 稲葉奈々美(14)さんは「友達に会いたかった」。三浦ひとみさん(13)は「姉も使節団として来ていて、とても楽しかったと言っていたので、私も来ました。日本にないフルーツを食べるのが楽しみ」と語った。小学六年生の小原由子さん(11)は「初めての飛行機、海外旅行で楽しみです」という。
 引率するのは小学教師、鎌瀧理恵さん。「自分の目でブラジルを見て、帰ってから子どもたちに伝えたい」と抱負を述べた。
 同中学校長の鶴岡英夫さんは「松柏・大志万の生徒の方が、日本人的なものを持っている感じがする。日本はややアメリカ的になってきているので、日本的な良さが失われつつある。このような相互交流を通して、良い物を残していきたい」と語った。
 この提携は、日伯が敵味方に分かれた第二次世界大戦を教訓に、子どもの頃から異文化に触れて平和の心を育てようと始まった。三十周年を迎える今年までに、毎年交互に使節団を送っており、ブラジルからは計二百五十人、日本からは百三十人が交流に加わっている。