送金より安く便利に=伯銀アジア地域担当が会見

7月29日(木)

 ブラジル銀行のロベルト・デ・カミーロ・アジア地域担当取締役は二十四日、日本祭り会場内の同銀スタンドで記者会見し、日本での事業展開や送金サービスについて説明した。
 日本での創業は三十年前。東京本店のほか浜松、名古屋、群馬、茨城、長野、岐阜に支店があり、顧客はあわせて十一万人。カミーロ取締役は会見で「名古屋支店は八月九日、より良い顧客サービスのため、現支店の三倍のスペースを擁する新支店に移転する」と明かした。
 外国への送金サービスでは、〇二年から送金カードを発行し、全国二万五千の郵便局に設置されているATM(現金自動預払機)と提携。送金手数料一千五百円の低価格でサービスをしている。「その日の午後三時までに送金すれば、翌日午前十時には、ブラジルの伯銀口座に入金できている」とカミーロ取締役は説明した。
 また、帰国者支援の一環として「デカセギ・プロジェクト」講座を実施していること強調。これは伯銀リベルダーデ支店とパラナ州ロンドリーナ支店が起業プラン作成を支援、それに対し融資しているプロジェクトで、すでに八百人が受講しているという。
 五年前から日本で勤務しているロベルト取締役は、「日本のどこにでもある郵便ATMから、送金できるサービスは伯銀だけのもの」とアピールした。