コラム オーリャ!

 リオ・グランデ・ド・スル州イボチ移住地でも跡継ぎ問題が深刻化している。出稼ぎも原因の一つであるが、ここでは二世の大学進学率が高く、卒業後は都会に高給で就職してしまい、移住地に帰ってこないために跡継ぎがいなくなってきている。その反対にドイツ系の親は大学卒業まで子供の面倒をみないので、進学率が低く、移住地に定着している。皮肉なことに親は子供の進学に、自分を犠牲にして働き、やっと卒業させれば、移住地には目も向けずに、都会生活を満喫している。そして移住地では高齢者の一世だけが残り、治安もますます悪くなってきて、怯えて暮している。苦労して子供達を育て上げた一世は、子供や孫と一緒に仲良く、暮らすことを夢見ていた筈だが。 (総)

04/07/30